書籍レビュー:「がんばり屋さん」のこころのトリセツ: こころがパンクしそうになるがフッと楽になる

「がんばり屋さんのこころのトリセツ: こころがパンクしそうになるがフッと楽になる」を読んでみました。Amazonのカテゴリ 精神医学でベストセラー1位になった本です。うつ病の回復過程で元気になると、ついつい頑張りすぎてしまうので、何とか改善できないものかと思って読んでみました。

第1章では、メンタルと肉体は連動しており、どちらかが悪化すれば引きずられる形で両方が悪化することについて書かれてします。働きすぎる事による過労は精神面に悪影響を与え、悪化すればうつ病などになる危険性を孕んでいると言った内容です。

第2章は、ストレスについて掲載されています。一般的に悪い事が起きるとストレスが貯まるのですが、例外的に良い事が起きた場合もストレスになるケースもあるとの事。主に人生の転機を迎えるような習慣、仕事の昇進や結婚などが該当するそうです。ストレスに強い人は認知の仕方がポジティブである事が多いらしいので、見習いたいところです。

第3章では、ストレスに負けない方法について掲載されています。ストレスを解消する方法を沢山、用意する事や愚痴などを遠慮せずに言う事、無理にポジティブな振る舞いを行わない事などが挙げられています。

第4章は、頑張りすぎてしまう理由について書かれています。頑張る理由はコンプレックスの裏返し、頑張ることで承認要求を満たせるように努力をしているケースが多いようです。私自身も色々とコンプレックスはあるので、人並み以上に努力が必要だと常々思い、必死に頑張ってきた結果、うつ病を拗らせてしまいました。認識の改善を行うには年単位で根気強く行う必要があるそうで、簡単に変えられるものではなさそうです。

第5章については、頑張っても折れない自分になる為の方法についてです。頑張ってしまう人に、休みなさいと言ってもなかなか難しいものがあるのも事実です。紹介されている方法の一つに、頑張る間に休み時間をちゃんと入れてメリハリをつけて過ごせるようにする事だそうです。確かにそれなら、受け入れやすいかもしれません。

そして「心地よい頑張り」と「心地よくない頑張り」があり、前者と後者の境界が頑張ると頑張りすぎとなっているそうです。体や心に鞭を打って頑張るような頑張り方は「心地よくない頑張り」なのは間違いありません。無理が祟っている状態ではそのようになりやすいので、よく心がけておこうと思いました。

この本はKindle版しか存在しませんが、478円(2022/5/20時点)と安価です。ついつい、頑張りすぎてしまう人にとっては一読の価値はあると思います。この記事を読んでこの本が気になったら、下記のAmazonリンクから購入して頂けると嬉しいです。

自営業者のうつ病闘病記 > 書籍レビュー > 書籍レビュー:「がんばり屋さん」のこころのトリセツ: こころがパンクしそうになるがフッと楽になる