書籍レビュー:免疫力を高めれば、薬はいらない! 医者いらずの体になる簡単健康

免疫に関する研究で名の知られた、安保 徹先生の書かれた「免疫力を高めれば、薬はいらない! 医者いらずの体になる簡単健康」を読んで見ました。

この本の第1章に書かれている注目すべき点の一つは、理想的な体温は36.5℃であると言う事でしょうか。この本とは関係ないのですが、EAAやプロテインを含めて高たんぱく食を続けていくと、体温が高くなりやすい体質になります。

私の経験でありますが、十分な高たんぱくな状態になると、安保先生の仰る理想的な体温の36.5位になります。そして少し活動的に行動すると、体温は37℃くらいまで上がるのが普通です。

この本によれば、体温を上げるには筋肉をつける事が大切とあります。個人的な経験では筋肉をつける事は大切ですが、高たんぱくの状態をキープするのも大事なポイントになりそうです。

温泉や風呂に入る際に「熱くてもう入っていられない」と感じるまで入浴すると、深部体温が39.5℃まで上がり、風邪をひいて高熱が出た時と同じレベルになり、病気が治り、がんも消えると書かれています。

この深部体温39.5℃の効能についてですが、別の本で知った「ヒートショックプロテイン/HSP」と呼ばれる健康法そのものと言えます。このヒートショックプロテイン健康法についてはまた別の本を紹介するときに詳しく書く予定です。

風邪薬を飲んで熱を下げる場合、治るまでに平均2.5日となり、薬を飲むと5~7日に長引くと言われています。何処で覚えたのか忘れましたが、アメリカやヨーロッパなどでは風邪を引いても薬を飲まずに熱を出して寝ることで治すことが多いと聞きました。

日本人の場合は風邪を引いたら、まず薬を飲むのが常識的なので、「お国柄が出るのだなぁ…」と興味深くて記憶によく残っています。ただ個人的な意見ですが、風邪をひいて熱が出て体中が痛み、辛い状態のままですと、その辛さでよく眠れない事が多々ありました。その結果として、風邪が長引いてしまうケースもあるので悩ましい所です。

私としては風邪をひいた場合の対処は、解熱剤などを服用してでも体の様子を楽にして、暖かくしてとにかく寝る、これが一番苦しくなくて楽な治療方法と思っています。高い体温が有効なのはよく分かりますが、人の体質によっても変わってくるのかもしれません。

続けての項目は「インフルエンザ 腸を元気にすれば心配はいらない」です。簡単に言えば、腸内のpHを酸性へすることにより悪玉菌の繁殖を防ぎ、その結果としてインフルエンザの心配が不要になると言った感じです。

沢山の食物繊維を取ることを勧めていますが、この手の腸内細菌の本は色々と出ているので、詳しく知りたい場合は他の本を読んだ方が良さそうです。オーソモレキュラーのビタミンCの大量摂取はビタミンCは酸性の為、耐量に服用する事により腸内のpHを下げることも健康効果として考えられると思います。

他にも、声枯れ・鼻詰り・頭痛・肩こり・腰痛・ヒザ痛・腹痛・便秘についての対応方法も掲載されています。

続けて第2章では、免疫力を上げることでアレルギーの改善について書かれています。項目として、花粉症・アトピー性皮膚炎・喘息・金属アレルギー・肌荒れ・虫刺され&あせも・水虫&水いぼ と言った内容が紹介されています。

第3章は「ストレスに強い人は、免疫力も高い!」です。掲載されている項目は糖尿病・甲状腺機能の病気・不整脈・痛風・月経前症候群・肝炎・がん と言った免疫とストレスに関する様々な病気と改善方法について解説されています。

第4章では「疲れない、太らない、老けない」免疫習慣となっています。肥満(太らない)の項目でストレスが肥満の原因となっており、太ることは体がストレスに対応するために行っている防御反応であることは興味深いです。また、目の病気と言う項目でロキソニンなどの血流を悪くするような薬も白内障などの原因になるのは知りませんでした。安易に頭痛薬に頼って、常用するような事態は避けたいですね。

私が長年、悩んでいる「いびき」についても書かれており、肥満と共に上半身の筋肉を鍛えることが大切だと書いてあります。肥満がいびきの原因なのは理解していましたが、上半身の筋肉不足も影響するとは目から鱗の気分です。

第5章は「今日から、免疫力の高まる食べ方」です。日本人の体に合った食事の内容、年齢によって変化する食事量や回数の関係などに重点を置いています。中でも興味深いのは、ストレスで過食をしてストレス解消する人と、逆に食べないことでストレスを解消する人が居る所でしょうか。

私もストレス解消のために過食してしまうタイプの人間です。特にうつ病が酷い時は、何もしたくないし何とかしたいと言うストレスから、特に甘いものを求めてしまい、改善するまでにかなり太ってしまいます。元気に動ける状態なら、甘い物を食べたい要求も無いのですが、悪化した時の対応が難しいですね。

また、サプリメントやEAAの服用に水分を沢山取っている生活になっていますが、沢山の水を飲む健康法もあるそうなので、普通の健康状態なら問題なさそうです。ただ、腎機能が低下してくると、処理しきれなくなるそうなので、血液検査などでチャックしておきたいところです。

第6章では「病気にならない免疫体質になる!」です。内臓は鍛えて強化することはできないそうですが、食べたものを消化する能力などは筋肉を鍛えて発熱することで向上するらしいです。私はかなりの多くのサプリを飲んでいますが、うつ病が悪化してダウンすると、サプリメントも飲めなくなります。

体調が回復してサプリを飲み始める際に、いきなり全ての種類を飲もうとすると消化不良を起こします。なので、少しずつ量と種類を戻して行くのですが、ダウンして筋力の低下による消化能力も低下してしまうのでしょう。うつ病を克服するのには、ある程度の筋トレが必要不可欠なのかもしれません。

便利な世の中になった半面、体を動かす機会が減ったことで運動不足になり、その結果として健康を損なってしまうと言う、本末転倒な状況が現代人に共通しているようです。ムキムキなマッチョになるような過剰な筋トレは必要ありませんが、年を取っても自由に動ける程度の運動は大切なのだと実感しました。

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